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コラム/資源

金属リサイクルの現場は
もう一つのものづくり⁉

気になる書籍を見つけました。タイトルは「もう一つのものづくり LIVE WITH RECYCLING」。資源リサイクルの現場にスポットを当てて撮り下ろした写真集です。舞台となっているのは岡山市に本社を置く総合リサイクル企業、平林金属株式会社の工場内。同社は創業60年を超える歴史を持ち、独自性のある取り組みで業界内でも常に高い注目を集めている会社です。

今やすっかり社会に浸透したリサイクルという言葉。ですが、その現場となると見たことがある人は少ないのではないでしょうか。もちろん、資源リサイクルを扱う私たちにとってもどんな内容なのか、興味を惹かれるタイトルです。ということでさっそく書籍を取り寄せ、ページを開いてみました。

山積みになった廃棄物の金属たち。そこに向き合う人々の姿。巨大な装置を使いこなし、緻密な手作業を交えながら再び生かされる資源へ。泥臭くありながらもカッコ良ささえ感じる、現場の空気感が伝わってくるようなアーティスティックな世界がそこには広がっています。リサイクルの現場が日常にある私も「こんな風に見えるんだ」と衝撃を受けました。

「ゴミ」じゃない、「宝の山」だ。(『もう一つのものづくり』より抜粋)

この一文に目が留まりました。確かに私たちが扱うのは、社会で不要になったいわば金属のゴミです。しかし地球の環境問題、資源の枯渇が危惧されている今、この金属のゴミは「都市鉱山」と呼ばれるように大きな価値を秘めています。ものづくりといえばクルマや家電、機械類など製品そのものを作るイメージがありますが、資源を再び生かすこの仕事も「ものづくり」の一つであることは間違いありません。

気づき、新たな発見、そして資源リサイクルへの想いをさらに深めてくれる一冊でした。

資源リサイクルに真摯に取り組む同社をリスペクトするとともに、これから業界を目指す若者たちにもぜひ見てほしいと思わせる内容でした。興味がある方、チェックしてみてください。

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